2008年03月12日

「無機化學 後篇」 売り切れ

お買い上げありがとうございました

主として天産鉱物を取り扱う無機化学の内、金属について採り上げた専門書の明治25年改正第8版です。残念ながら前篇はありません。版権免許は明治11年です。
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金属についての総論と、様々な種類の金属それぞれの自然界での所在・精錬製法・性状などについて図解しつつ述べた各論、そして元素及び化合物の製法や元素炎色分析法・比温表・ガラスや花火の火薬の原料配合などを示した附録から成っています。
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当時の実験装置や精錬装置などを含む美しい銅版画が50図ほどあるのが何と云っても魅力です。また、「亞爾密紐謨(アルミニウム)」「滿俺(マンガン)」「嘉度繆謨(カドミウム)」など、現代では全く目にしない無理矢理感満点の宛て字も明治時代らしくて愉しいです。
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大きさ:菊判目次23ページ+本文354ページ+附録56ページ+折り込み図版(元素炎色分析法のスペクトラム表)1枚(厚さおよそ2cm強)

重さ:およそ400g強


図版・文字とも非常に鮮明で綺麗です。本文は表紙に近い部分はかなり紙焼けしていますが、大半は概ね良い状態です。
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扉絵には(多分)「板權所有之證」と書いてある大きな判が捺されています。表見返しの上の方には液体の染みがあり、また裏見返しには蔵書印らしきハンコが幾つもあります。
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一部に薬品をこぼしたらしい染みが派手に残っています。また、鉛筆・色鉛筆による書き込みが少々あります。
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表紙には試薬壜らしき輪染みや薬品をこぼしたらしい痕があり、また表側に紐できつく縛った痕と思われる凹みがあります。背の箔押しは綺麗に残っていますが、天地が擦り切れてふにゃふにゃになっており、また裏表紙側の折り目部分は大半が裂けてしまっています(お蔭で、中に裏貼りされた反故が見られるのは愉しい余禄なのですが…(笑))。製本自体は未だしっかりしていますが、奥付部分の綴じがやや緩んで、ページの上の方が少し破れています。
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posted by 黯ねこ at 14:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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