2008年03月01日

「物理學」上・中篇 売り切れ

お買い上げありがとうございました

物理学の専門書三部冊の内の上篇・中篇です。残念ながら下篇はありません。明治12年版権免許で上篇が同37年の第21版、中篇が同34年の第17版ですから、この手のカタい本としては随分人気を博した本だと思います。
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上篇が物理学総論と個体重学・液体重学・気体重学の3編、中編が波動汎論・音響学・光学・熱学の4編から成っています。本文は漢字片仮名交じりの文語体で、上篇には267図、中篇には258図もの豊富な図版と巻末に色刷りの元素12種類のスペクトラム比較表がついています。
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何と云っても、細密で美しく、時にユーモラスな銅版画の挿し絵が魅力です。文字の活字も美しい書体で、印刷も鮮明で読み易いです。
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大きさ:上篇菊判序文4ページ+例言4ページ+本文393ページ+索引4ページ(厚さおよそ2cm)、中篇菊判目次3ページ+本文450ページ+索引4ページ+折り込み図版片面刷り1枚(厚さおよそ2.5cm弱)

重さ:上篇500g弱、中篇500g強


論理ばかりでなく、実験の手引きや実用されている機械器具の仕組みなども図入りで解説されているところが、当時この本が人気のあった理由ではないかと思います。非常に綺麗で鮮明な図版がたくさん載っています。
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仮名が片仮名ばかりで、漢字が大きく仮名が小さいところや、様々な傍点がついているところが如何にも明治の本らしいです。一部に英語・ドイツ語の表記がありますが、ドイツ語の方は当時のドイツ文字(フラクトゥール)が用いられています。
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赤鉛筆・赤ボールペン・鉛筆などによる書き込みが随所にあります。また、目印にしたものか、赤い附箋のようなものを剥がした痕(この写真では多分お判りにならないかと思いますが矢印の部分)がところどころに認められます。
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本文紙は多少紙焼けしているものの、染みや汚れも殆どなくかなり綺麗ですが、表紙はかなり傷んでおり、背の金箔捺しも剥げかけています。製本も本文の綴じは未だ大丈夫そうですが、表紙を留めている部分が外れかかっています。両巻とも前の方に極く一部ですが虫喰い痕があります。また、扉絵の表題のところと、中篇の巻末近くに蔵書印らしきハンコが捺されています。
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posted by 黯ねこ at 15:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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