2011年12月27日

永昌源杏露酒未開封陶製びん 売り切れ

お買い上げありがとうございました

恐らく1970年代前半頃の、永昌源のリキュール「杏露酒」外箱つき未開封びんです。
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びんは光沢のある茶色い釉薬のかかった陶製で、容量は750mlとの表示があります。
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外箱には『ちゅうとぴあ』という標題の小冊子が入っています。
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大きさ:びん(コルク栓含む)およそ12cm×11.5cm強×17.5cm強 外箱およそ12cm×12cm強×18.5cm弱 小冊子およそ20.5cmm弱×10.5cm強 本文6ページ
重さ:びん(コルク栓含む)およそ1.3kg弱 外箱およそ100g強 小冊子およそ10g弱
手入れ:びん食器用石鹸で水洗い自然乾燥の上乾拭き 外箱水拭き

びん自体には特にひび割れ・欠けなど認められませんが、地獄底の外箱にはかなり紙焼け・染みがあります。
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また箱の蓋部分の縁にに僅かな破れ・めくれがあり、底側には擦れが見られます。板紙の腰はしっかりしています。

びん口部分には赤いプラスティック製の封緘が施してあるのですが、劣化して破れ、一部は欠けています。中のコルク栓はしっかり打ち込まれていますが、木目の一部に僅かな段差があるようにも見えます。
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封緘の破れている部分が当たっていた箱の上部内側には染みが出来ています。コルクの劣化で栓に亀裂が生じ、中身が少々滲み出したものと思われます。

同梱の小冊子『ちゅうとぴあ』表紙には「(特集)中国酒 入門」と副題がついています。ということは多分他のヴァージョンのもあったのだろうと思われますが、詳しいことは判りません。
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発行所は永昌源になっています。同社は1997年に現在の所在地西五反田二丁目に移るまでは、ここに書かれている大崎三丁目に本社を構えていたそうです。社名から何となく「帰化した永氏一族が創業したのかしらん」などと漠然と想像していたのですが、実は戦後大陸からの引き揚げ者支援事業として設立された国内資本の会社が起源なのだそうです。じゃあ「永昌源」って誰?と新たな疑問が…。

真ん中のページには老酒と白酒の解説が載っています。因みに杏露酒は杏の実を白酒に漬け込んだリキュールです。
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「周恩来首相」とか「ニクソン大統領」とか出て来る辺りに時代を感じますね。R.M.ニクソン氏が第37代アメリカ合衆国大統領だったのは1969年1月下旬〜1974年8月上旬の4年ちょいですから、少なくともこの冊子の原稿はその間に書かれたことになります。綴じているステープラは錆びていますが、強度的な問題はいまのところなさそうです。紙は梱包状態の関係で折り癖がついてはいるものの、とても良い状態です。

次を開くとリキュールと中国酒についてと、それから各種中国酒ベースのカクテルレシピが紹介されています。
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イケない口の方向けに「杏露酒サヴァラン」というのはなるほどと思いますが、「コーヒーに杏露酒」というのは…ん〜、ちょっと味や香りが想像出来ないのですけれども、実は美味しいのでしょうか。

裏表紙には当時販売されていたと見られる、同社の中国酒が色々載っています。確かにかつては中国料理店のショウケースなどによく飾ってあった気がしますね、このテのびん。
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現在の同社製品では、もうガラスびん入りのものしかないようですね。

びんのラベルには「アルコール分14度以上15度未満」「エキス分21度以上」とあります。「0717」と打刻されているのは製造番号でしょうか。
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ここに製造所所在地として書かれている深谷市の櫛引に「櫛引造酒」として同社は生まれ、後に王子製紙(当初は苫小牧製紙)の系列に入った、と王子製紙の社史に記されているのだとか。その後2002年に麒麟麦酒に譲渡されていますが、このびんはまだ王子製紙傘下の時の製品ということになります。この深谷工場も今はもうないそうです。

びんの釉薬は口の中にまでかかっていますが、内部全面というわけではないようです。底面には菱に「K」の字のマークが刻印されていますが、これは恐らくびんの製造会社の印でしょう。
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この空びんは同じところから引き取った、更にコルク栓の状態の悪いものを くろねこ@店主代理 が開けて呑んでみた分なのですが、個人的には取り立てて問題なくいただけました☆
posted by 黯ねこ at 18:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中身入り容器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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