2011年11月28日

辻克己編『応用図案文字集』大同出版社刊昭和25年10月初版 売り切れ

お買い上げありがとうございました

昭和時代前半を代表するグラフィックデザイナーの一人、辻克己による図案文字の本です。
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昭和9年に浩文社から初版が刊行され、以後数年に亙って度々版を重ねた『現代図案文字大集成』の、戦後覆刻縮刷ダイジェスト版という趣向のようです。
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奥付ページで紹介されている『和英図案文字資料大成』は未見(…のような気がする)ですが、多分これが「ダイジェストじゃない版」なのでしょう。
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国会図書館リサーチナビの「過去の貨幣価値を調べる(明治以降)」によれば、この本が出された昭和25年当時の貨幣価値は現在のおよそ8倍前後になるようです。米が10kgで500円しない時代ですから、結構「いい値段」だなぁ、と思ってしまいます。

大きさ:およそ21cm強×18.5cm強×1.5cm弱 80ページ(奥付含む)
重さ:200g弱
手入れ:表紙軽く水拭き・背の一部製本用糊にて補修

前半は様々な図案文字の実例集です。
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実際に使われていた商標・映画や雑誌などの標題などが採録されています。著者ご本人による作画がどの程度入っているのかは判りません。
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この辺り↑は著者のお手になるものでしょうか。

中程には仮名文字の図案文字が載っています。
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しかし残念ながら恐らく紙面の都合上、各書体6〜8文字分しか乗せられていません。
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デザインの応用力がないと、これは少々使いづらいかも知れません。

その次にはアルファベットの図案文字。
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こちらは大文字・小文字とも全部載っているもの、大文字だけのもの、各書体一部しかないものなどまちまちです。
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中にはたった2文字しかないものも…。

終いの方はモノグラムや、
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色々なマークなどが載っています。
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…とご覧いただいたように、紙焼けで褐変してはいるものの本文は概ね綺麗です。ご使用に差し支えるような書き込みや汚れなどは特に見当たりません。

只、惜しいことに表紙はだいぶ傷んでいます。殊に背は全体的に崩れかけており、表紙も薄汚れ・紙焼け・染み・破れがある上に反り返ってしまっています。
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綴じや表紙の芯紙・見返しの紙はしっかりしていて、ページや表紙が外れたり本棚に挿す時に皺になったりする虞れはなさそうです。お使いになる際には、是非しっかりしたカバーをおかけになることをオススメいたします。
posted by 黯ねこ at 20:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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