2006年05月05日

謎ラベル?付揮発性試薬保存壜 売り切れ

お買い上げありがとうございました

060018a.jpg

揮発性の液体を保存しておくための、昭和中期頃の古い形のガラス製試薬壜です。

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現在でも同じ用途のガラス壜は作られていますが、このような円い蓋が附いたものではありません。この蓋だけでも6×6×8cm・100gほどもある大きめの容器です。

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変色した紙ラベルには、印刷で「日本薬局方」手書きで「ゼ舎」と書かれています…「ゼ舎」って一体…???

壜の口の中に差し込む注ぎ口の磨りガラス部分が少しだけ欠けています。

大きさ:およそ7.5×7.5×23cm

重さ:およそ450g

手入れ:せっけんでお湯洗い自然乾燥


☆2019年10月12日追記:こんな記事を書いていたことを、もうスッキリサワヤカに忘れ切っていましたが、ありがたいことにこのほど「謎ラベル」文言についてご指摘をいただきましたので、追記しておくことにいたします。

当時は手許に資料がなく、識る術がなかった(というか、モノを識らなさ過ぎて「識る術を探る術」すら持っていなかった、ともいえますが)ため「謎」で済ませてしまったのですが、今ならば「あーなるほど」と思えます。
ゼネガ根@長尾折三『醫家の藥室』(大正13年第七版 吐鳳堂書店)20181012_R0126428.jpg
ゼネガ根@長尾折三『醫家の藥室』(大正13年第七版 吐鳳堂書店)

「ゼ舎」とはつまり、ここ☝に出てくる「ゼネガ舎利別」の略称だったわけです。現在では「セネガシロップ」と呼んでいる薬ですが、かつては医学用語がドイツ語ベースだったため「ゼネガ」と濁っていた、ということなのでしょうね。

ついでに付け加えると、このびんは「試薬保存壜」ではなくて「油壜」と呼ばれていたものです。
藥品貯藏容器の種別@小林九一『調劑術講本』(明治41年九版 小林九一)20181012_R0126430.jpg
藥品貯藏容器の種別@小林九一+丹波敬三『調劑術講本』(明治41年九版 小林九一)
藥品貯藏容器の種別@小林九一『調劑術講本』(明治41年九版 小林九一)20181012_R0126431.jpg
そんなことすらかつては識らなかった、ということです。識らぬは一生の恥、でも識らなかったことを識るのは、いつでもたのしいことなのです。


posted by 黯ねこ at 11:59 | Comment(3) | TrackBack(0) | 科学医療器具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント(店主承認後に表示されます)
ゼ舎とは
セネガシロップのことを言います。
http://jpdb.nihs.go.jp/jp14/pdf/0893-4.pdf
Posted by 古い人 at 2018年10月12日 07:47
>古い人さま

わざわざのご指摘ありがとうございます。今し方記事に追記をいたしました。
Posted by 黯ねこ at 2018年10月12日 10:15
>古い人さま

ご覧になられるかどうかわかりませんが、さらにこの壜そのものについても追記いたしました。
Posted by 黯ねこ at 2018年10月12日 10:47
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